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引き出物の相場は?関係性別に紹介|人気なもの・贈り分けのマナーも解説
結婚披露宴を控えて準備を進める中で、悩ましいのが引き出物です。引き出物の金額やどのような引き出物を選べばよいのか迷うカップルも多いでしょう。この記事では、金額相場や品数について、地域性やゲストとの関係性にも触れながら詳しく解説します。
また、メインの引き出物、引き菓子、縁起物で贈ると喜ばれるものを紹介するほか、贈り分けをする際に守っておきたいルールに関しても説明します。ぜひ参考にしてください。
引き出物とは?
結婚披露宴を主催した新郎新婦が、招待客へ向けて、「足を運んでくれたお礼」として配る品物のことを「引き出物」と呼びます。引き出物は、地域によって、贈る品や相場が異なる点が特徴的です。現在では慶事だけではなく、法事の場で参列者に渡す品物のことも引き出物と呼ぶようになりました。
そもそも、引き出物は、元々お土産として披露宴で振舞われた料理の一部を持ち帰ることでした。しかし、現在では料理と分けて来賓客に記念品を贈るのが主流です。
「メインの記念品」「引き菓子」「縁起物」の3品が多い
引き出物では、「記念品」、「引き菓子」、「縁起物」の3品を用意することが一般的です。しかし、近年では記念品と引き菓子の2品にするケースも増えてきました。
ただし、偶数は「割り切れる数」であることから離婚を想起させ、縁起が悪いと考える人もいるので注意しましょう。ゲストに年配の方を招待している場合は、引き出物の品数を奇数にするのが無難です。品数は地域によっても異なるため、不安な場合は事前にプランナーに相談しましょう。

一般的言えば、通常、のし紙は必要!
きれいにラッピングした贈りものにのし紙をつけることで、「より丁寧にお祝いを贈っています」という意味になります。そのため、出産祝いを贈る際はのし紙をつけるのが一般的です。絶対につけなければならないものではありませんが、のし紙をつけることで誰から贈られたものかを判別しやすくなる、というメリットもあります。
リボンをかける場合は要らない
出産祝いを贈る相手と自分の関係性だけでなく、贈りものの包装や金額でものし紙をつけるかどうか判断します。リボンやシールなどがついた「ギフト包装」の場合、リボンとのし紙の両方をつけるのはタブーとなります。また、1,000円程度のプチギフトの場合も、のし紙をつける必要はありません。
引き出物の金額相場は?
以下では、金額相場について解説します。招待客との関係性や地域差についても解説するため、参考にしてください。
引き出物は「飲食費の3分の1」が相場
引き出物の相場は、一般的に「披露宴で振舞う飲食費の3分の1」だといわれています。例を挙げると、披露宴で10,000円程度の食事を振舞うならば、3,000~4,000円程度の引き出物を用意します。
ゲストとの関係性ごとの相場
引き出物は招待客との関係によって「贈り分け」するのが一般的です。
以下で、贈り分けの相場を説明します。
友人・同僚
新郎新婦と近い立場のゲストへ贈る場合は、3,000~7,000円が相場です。上司
上司への引き出物は、5,000~10,000円が相場です。
主賓
主賓への引き出物の相場は、10,000~20,000円です。
親族
親族に対して贈る引き出物は、7,000~15,000円が相場です。
夫婦や家族で出席している場合
ひと家族に5,000~10,000円の引き出物を贈ります。
地域ごとに相場・品数に違いはある?
地域ごとに引き出物の相場や品数には違いがあります。たとえば北海道や東北地方では、会員制で挙式することが多いため1~2品が多いとされています。品数が多いのは新潟県を含む北陸地方です。たとえば、北陸地方では引き出物とあわせて「松の葉」や「細工かまぼこ」を贈る慣習が根強く残っているため、必然的に品数が多くなる傾向にあります。
相場が低い地域は北海道で、平均額は1,700円程度です。品数が多い新潟県は、引き出物の相場が高くおよそ10,000円程度で、日本全国の中で最も引き出物の相場が高い地域となっています。新潟に続き、北陸エリアでは約9,000円、四国エリアでは約8,000円が相場と高めに設定されています。全国のボリュームゾーンは約5,000円です。
引き出物の人気なもの・もらって困るものは?
以下では、来賓客から人気なものや、ゲストがもらって困るものを紹介します。引き出物を選ぶ際の参考にしてください。
人気の引き出物
ここでは、人気のある引き出物を紹介します。
好きなものが選べる「カタログギフト」
引き出物のなかで最も人気があるのは、カタログギフトです。カタログギフトは金額設定ができ、招待客からいただくご祝儀額に応じて贈り分けできるという利点があります。さらに、さまざまな品物のなかからゲスト自身が好きなものを選べるところも人気のポイントです。
また、インテリア雑貨や日用品、食品など、カタログによって特色があるため、贈る相手によって選ぶこともできます。
ブランドものなどの「食器類」
普段使いできてうれしい品物として、ブランドものの食器類もおすすめです。ブランドものなので、特別感を味わえるとしてゲストから人気があります。
あっても困らない「タオルなどの生活用品」
食器類以外にも普段使いできるものとして、タオルなどの生活用品も人気です。女性のゲストには、バスソープやハンドクリームなどのセットもよいでしょう。
もらって困る引き出物
新郎新婦の名前や写真、家紋が入っているグッズは、処分に困る、普段使いしにくいとして不人気です。飾りものであればなおのこと、どう飾ってよいのか困るゲストも多いです。引き出物に名前等を入れるのは避けましょう。
また、キャラクターが入ったものは、もらっても困る引き出物です。来賓客に女性が多いからといってキャラクターもののかわいい引き出物を贈っても、ゲストそれぞれに好みがあるため使いにくいでしょう。さらに、新郎新婦の趣味が反映された引き出物も、好き嫌いが分かれるのでおすすめしません。
引き出物セットもお得
引き出物セットは価格が手ごろで、贈る品を選ぶ手間が省けるため、結婚式を控えたカップルに人気があります。通常では、お渡し用の袋、引き出物の記念品に加えてもう1品ついています。3品セットや2品セットも用意されており、商品のバリエーションはさまざまです。
金額設定をして贈り分けするのも簡単なので、選ぶのに迷う場合は、引き出物セットを検討してもよいでしょう。
宅配サービスのあるものも喜ばれる
近年では、宅配サービスで引き出物を届けるケースも増えています。引き出物を持ち帰る必要がないため、遠方や公共交通機関を利用されるゲスト、二次会に参加するゲストからは喜ばれるでしょう。
また、宅配サービスを利用すれば持ち込み料や引き出物袋が不要になり、挙式にかかるコストを減らせるというメリットもあります。
東海地方では「名披露目(なびろめ)」も必須
名披露目とは、新郎新婦の名前を紹介するという東海地方の風習です。以前は、式終了後に花嫁の名前入りの風呂敷に引き出物を包んで紹介していました。結婚式は豪華にしようという考えのもと、名披露目としてブランド食器や箸・スプーンなどのセットや木箱入りのタオルセットなどが多く贈られています。
名披露目の予算は、およそ1,000~2,000円程度とされています。贈ったあとにゲストが使えるような品物を考えて贈るようにしましょう。
引き菓子の相場・人気なものは?
以下では、引き菓子の金額相場や人気のある引き菓子を紹介します。
引き菓子の金額相場
金額相場は、1,000~1,500円とされています。引き菓子は来賓客によって差をつけない傾向にあります。
人気・おすすめの引き菓子
新郎新婦やゲストから人気、おすすめの引き菓子について紹介します。
バームクーヘン
バウムクーヘンには、「今後ともみなさまとの絆を深めていきたい」という思いが込められています。そのため縁起がよく人気の高い引き菓子です。
ケーキ
日持ちのするパウンドケーキも引き菓子としてよく選ばれます。パウンドケーキ発祥の地、イギリスではウェディングケーキとして使われていることが由来です。焼き菓子
クッキーやマドレーヌといった焼き菓子も人気です。日持ちがするうえに個包装の商品が多いため、ゲストが好きなときに食べられるので喜ばれるでしょう。
縁起物の相場・おすすめは?
以下では、縁起物の金額相場やおすすめの定番商品を紹介します。
縁起物の金額相場
引き出物として贈られる縁起物の金額相場は1,000~1,500円程度だといわれています。
定番・おすすめの縁起物
定番でおすすめの縁起物を3つ紹介します。
鰹節
鰹節は、「勝男武士」とも書かれていたことから、縁起のよい食べ物といわれています。また、雄節と雌節が一対になるため夫婦円満を象徴しているとして、縁起物として定番になりました。現代では鰹節を削る習慣が少ないことから、真空パックの削り節を贈ることが多いです。
昆布
昆布は「慶ぶ(よろこんぶ)」という意味合いを持ち、縁起のよい食品です。そのため定番の縁起物として贈られます。
梅干し
梅干しには「シワが寄るまで夫婦が人生を共にできるように」という願いが込められています。また、子孫繫栄という意味も持つ縁起のよい食べ物なので、定番の縁起物です。
引き出物を「贈り分け」するときの分け方とポイント
以下では、引き出物を「贈り分け」する際の分け方、ポイントを解説します。
どんな分け方がある?
引き出物は、ゲストの性別や年齢層、家族構成、新郎新婦とゲストとの関係性などによって贈り分けします。親族や上司・同僚などではいただくご祝儀の額も変動するため、ご祝儀の額によって贈り分けするケースが多いです。また、同じブランドの引き出物でも男女でデザインを変えたり、家族構成によって日常使いしやすいものを贈ることもあります。
見た目でわからないように大きさ・袋を変えない
大きさや袋が明らかに異なるものを贈り分けしてしまうと、小さい引き出物を受け取ったゲストは不快に感じる可能性があるため避けましょう。
同じテーブルの品数は揃える
椅子の上に引き出物を用意しておくケースが多いので、引き出物の袋の中身が見えてもゲストが不快に感じないよう、同じテーブルの品数は揃えておきましょう。
まとめ
引き出物を贈る際には、気をつけるべきポイントが多くあります。地域によっても引き出物に関する注意ポイントがあるため、式場に足を運んでいただいたゲストに不快な思いをさせないよう注意しましょう。
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