• 入学祝いの「のし」に関するマナー|「のし」の選び方や書き方を紹介

    入学祝いの「のし」とは、贈答品につける飾りのことです。友人や親せきのお子さまの入学祝いで使う「のし」の選び方や書き方で悩んでいる人向けに、入学祝いの「のし」の選び方や書き方、マナーなどについて解説します。表書・裏面・中袋、お金の入れ方や渡し方に関しても詳細に解説するため、この記事をぜひ参考にしてください。

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入学祝いに使う「のし」とは?



のしは、日本の贈答の象徴ともいえる縦長六角形の贈答品につけ

る飾りのことです。


「のしあわび」が由来になっています。時代の流れで、のしあわ

びは「のし」に変化し、入学祝いなどお祝いごとの際に、のしを

つけるのがマナーになりました。

    




祝儀袋の種類や選び方

祝儀袋には「水引が印刷されている」タイプと「多当折型」タイ

プがあり、金額によって使う祝儀袋が変わります。

1万円以下など小額であれば、水引が印刷されているタイプもし

くは封筒型のものを使用します。

2~3万円であれば、多当折型のものを使用しましょう。




 

 

水引とは?

水引とは、贈答品の掛け紙に用いられる紙製の紐のことです。

日本では「魂を結び入れる」という信仰があり、贈りものに魂

を込める意味で水引を用いて贈りものに結び目を作りました。

水引は、結び方や色・飾りなどに種類があり、目的に応じたもの

を使用します。


水引の種類

水引の結び方は2種類あり、ほどけない結び方の「結び切り」

と、何度でも結び直せる「蝶結び(花結び)」があります。

また、結び切りの種類として、「あわび結び(あわじ結び)」

「輪結び」「老いの波」といった結び方もあります。

一生に一度の結婚や葬儀は結び切りを使用し、何度あってもうれ

しい出産祝いやお中元、お歳暮には蝶結びが使われます。




 地域によって異なるタイプの「のし」を使用す

る場合も

地域によっては、「のしの折り方」「水引」が異なるケースもあ

ります。

折り方は、関東では「多当折」という上下を折り返す方法、関西

では「風呂敷折」風呂敷包みのような折り方か、「ひだ折」とい

って正面にひだをつける折り方が一般的です。水引は、一般的に

「蝶結び」を使用しますが、関西では「あわび結び」を使用する

ところもあります。

 

 


 

入学祝いに使う「のし」の書き方



ここでは、入学祝いに使う「のし」の書き方について解説します。



入学祝いに使う「のし」の表書き

入学祝いで使用する「のし」の表書きは筆ペンを使うの

が望ましいです。

のしの表書きは、贈りものの目的(入学祝い)を伝える

ために書かれます。

水引の「上段」と「下段」に書く内容が異なるため説明

します。


上段(表書き)


入学祝いの表書きの下段には、自分の名前を記入しま

す。

名前は苗字のみでもフルネームでも、好きなほうを記入

しましょう。

名前を書く際は、上段の文字よりも少し小さな文字で書

きます。

夫婦で贈る際は、右側に夫の名前、左側に妻の名前を書

きましょう。



下段(宛名)

入学祝いの表書きの下段には、自分の名前を記入します。

名前は苗字のみでもフルネームでも、好きなほうを記入しましょ

う。

名前を書く際は、上段の文字よりも少し小さな文字で書きます。

夫婦で贈る際は、右側に夫の名前、左側に妻の名前を書きましょ

う。

 



入学祝いに使う「のし」の折り返し



のしの折り返し方には、「多当折型」「風呂敷折型」の2種類が

あります。

東日本では四方折り方式である「多当折型」が、西日本では斜め

折り方式である「風呂敷折型」を用いるのが一般的です。

「多当折型」の場合、上下の折り込みが裏面で交わるものは、裏

面下部の折り返しが上になるように折り重ねます。


入学祝いに使う「のし」の中袋に関

するマナー




ここでは、入学祝いに使う「のし」の中袋に関するマナーについて解説します。


中袋の書き方

中袋は、表面と裏面があります。

それぞれに書くべきことと、書き方について説明します。


表面

 

中袋の表面には金額を記入します。

金額は「大字(だいじ)」で書くのが正式な方法になり、数字は「

壱」「参」「萬」など旧字体が使用されます。

金額は「金壱萬円也」のように記入します。

ただし、漢数字を使うこともマナー違反となるわけではないため

「金一万円也」と記入してもいいでしょう。


裏面

中袋の裏面には、封筒の継ぎ目に対し、向かって右下に住所、左

下に名前を記入します。

この記入方法は、「上座・下座」のマナーに則っており、書きに

くい継ぎ目が下座になります。

下座である継ぎ目に自分の住所と名前を記入することでへりくだ

る意味になります。

 

お金の入れ方

入学祝いのお金には新札を使います。

新札が手元にない場合は、銀行などで用意しましょう。

お札の入れ方は、お札の表である肖像画が描かれている面を封筒

の表と同じ向きに入れます。

また、お金を取り出した際に肖像画が最初に見えるように向きを

揃えて入れます。上包みは、袋の上の折り返しに下の折り返しを

重ねて折りましょう。



中袋がない場合

中袋がない場合は、着物の合わせと同じく「右前」にして包みま

す。

着物の右前は、向かって右の襟が手前になる合わせ方のことで

す。

包み方は、お金を真ん中に置いて左→右の順に折り、上下を折り

ます。

お札の向きは、中袋がある場合とは異なり、「日本銀行券」とい

う文字がある表が上になるように入れます。






失敗しないための「祝儀・不祝儀袋のマナー」について





入学祝いを入れたご祝儀袋の折り方




入学祝いを入れたご祝儀袋は、慶事の場合は幸せを受け止める、

という意味を込めて上の折に対して下の折りを重ねます。

折りの重ね方を逆にしてしまうと、葬儀で渡す「不祝儀」の意味

になってしまうため注意してください。

 


入学祝いの渡し方



入学祝いを渡す際には「ふくさ」が必要です。

袋のまま入学祝いを渡すのは、相手に対して受け取るように強制

する意味をもちます。

ふくさは、相手の気持ちを考えている、礼節を重んじている心遣

いの表れになります。

また、のし袋の水引の崩れや汚れを防ぐといった、実用的な役割

も果たします。




「ふくさ」の包み方

ふくさの包み方は、まず四隅が上下左右にくるように開きます。

ふくさの上、中央からやや左の位置に入学祝いの袋を置きましょ

う。

そこから左→上→下→右の順でふくさを折りたたみます。

最後に、左側のはみ出したところを内側に折ります。ふくさの色

は朱色などの明るい色を選びます。

 

 



 

 

 

まとめ




入学祝いの「のし」の選び方や書き方・マナーについて解説しま

した。

めでたい入学祝いだからこそ、失礼のないようにマナーを押さえ

ておくべきです。

この記事を参考に、マナーを押さえた入学祝いをぜひ渡してみて

ください。

 

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